とうとうと

とうとうと過ぎる日々にとうとうついていけない思考を取りまとめる

【備忘録】女子ひとりヒッチハイクの話〜岡山福岡間〜

21のとき岡山〜福岡をヒッチハイクで移動しました。
その時のことをば。
 
 
 
なぜヒッチハイクという選択肢が浮かび上がったのか
 
 
 
なぜヒッチハイクという選択肢が浮かび上がって
実行に移すことになったのかという。
 
当時、地方銀行が教える金融講座という大学の講義をとっていて、
お金ってなんなのかを考え出したら、いかにお金を使わずにあらゆることができるか試してみたくなって
なんとなーくヒッチハイクやってみたいなーと思っていたところに
いざ実家に帰ろうと思ったらお財布にお金がない
(午前中に思わぬ出費で5千円ほど飛んでた)
 
これはやるしか!
となった、その時の気持ち的に。
 
ヒッチハイク』でググって、コツをざっと見て、
ここでやってみようと出発は岡山市内の郵便局筋
大きな画用紙にとりあえず「広島」と大きく書いて
いざヒッチ
 
すごく勇気がいります。
人目が気になってしょうがないけど
心臓に毛を生やしてがんばる。
過ぎ行く運転手さんに目を合わせて、笑顔を向けて
自分が危険人物ではないことをアピールします。
 
そして待つこと5分、目があった大きな車のおじさんが
手振りで止まってくれるっぽい合図を!
 
止まってくれたぁ〜〜〜!!!
 
ありがたいことに。
 
 
 
 
 
 
ドキドキのご対面
 
 
扉を開けて、名前と自分が何者かを告げます。
 
「広島?いいよいいよ」と快諾。
どうやら用事を済まして家に帰る途中とのこと。
行く用事もないのにありがとうございますっ!
 
「高速と反対車線にいたじゃん、あれじゃ止まってくれないよ」とアドバイスをいただく。
そーなんすか!としか言えない無知っぷり。
 
おじさんは今年60歳で余生を楽しむ新たな家を探しているとのことで、
これまでの話を伺う。
 
なんかお金持ちっぽい。
 
おじさんは奥さんと二人三脚で事業を成功させてお金には余裕あるってことで
55歳で仕事を辞めて前倒しの年金暮らしをしているそう。
いろーんな仕事をしてきたけど、30こえて今の奥さんに出会って奥さんは翻訳ができる人らしくアメリカの法律書(日本でいう六法全書みたいなものらしい)を翻訳して、おじさんがそれを日本の法律事務所に売り込むっていうビジネスで財を成したそうです。
話だけ聞くとただのサクセスストーリーだったけどそれ以上の苦労が垣間見える楽しいお話でした。
 
今乗ってる車は犬用とか言ってておいまじかよそんな金の使い方があるのかよ
と内心ツッコミながらも
普通にすごいと思う。
 
道中、お昼ご飯食べた?と気にかけてくれて
ごちそうになり、お土産買ってないの?そんなのだめだよ!
と買い与えてくれて、なんか申し訳ない反面ラッキーと思っている自分が。
ほんとにありがたい
 
高速に乗って少したって、
そういえば昨日不動産から電話がかかってきて山口にいい物件があるから見にこないかって言われてたんだ!
ついでだし山口まで乗せてってあげるよ!
ってことで山口まで。
 
ぇえ!いいんですか?ありがてえ
 
そしてそして山口の唐戸(福岡に一番近いまち)ってとこに物件はあるらしく、
一人目にしてそんなとこまで行けるとは思っていなかったから
 
普通に感謝の意を伝え、
唐戸に到着。
 
高速に乗ってたんだけど
看板で関門トンネル2km
という表記が。
 
あと2キロかぁーついでだし福岡まで送るよ!
 
なんと!
有り難すぎる!
 
いやいや、さすがにそこまでは大丈夫ですよ!!
近くで降ろしてくれるだけでありがいたいっす!
って言ってみたけども
30の頃福岡に住んでたんだよね。せっかくここまで来たし、
博多まで送るよ!晩は博多に泊まるから大丈夫!
 
ってなにがどう大丈夫なんだ??
と思いつつ。お言葉に甘える末っ子根性。
 
結局、11時頃にヒッチ初めて、
18時頃には博多駅に到着。
 
乗せてもらった人数 1人。
 
所要時間 7時間弱。
 
もらったお小遣い 1万円。
 
ヒッチハイクってお金稼げるの?
なぜか所持金プラスになりました。
 
話しててやたら感心されたし、
あと30歳若かったら惚れてたとか言われたし、
その辺もあるのかもしれないけど
 
なんか、全体的にラッキー!!の一言。
そして大きな声でありがとうございます。
を言いたい。言いました。
 
 
 
 
その後
 
 
 
ちなみにヒッチハイクで帰省した旨を親に伝えると
お父さん爆笑、母ひとしきり笑ったあとに真顔からの
「次やったら仕送り止めるから」の一言。ありがてえ。
 
 
ヒッチハイクをやってみて思ったことは、
乗せてくれる人は大なり小なり「変」ってこと。
普通、なんなんだあいつは、なにかしでかすつもりなんではないか、怖い → 乗せない
って思考が多くの人にはあると思うんだけど(未知のものって無条件で怖いから)
そんな同じ条件で
眠いし話し相手欲しい、ずっと乗せてみたかった、面白そう → 乗せる
ってなる人、「変」でしょ。生物としての保身よりも、理性が前に出ちゃう。ある意味で人間的な人。
この「変」にはネガティブな要素は全くないのがいいところ。
 
ヒッチハイクは「変」な奴らで成り立っているんだろうなと少なからず感じました。
 
でも本当にありがたい体験でした。
おじさんありがとう。
私も車ユーザーになったら乗せる人になるよ。
いつになるか分からないけれども。ペーパー5年目だけども。
 
 
頑張れ私、頑張れみんな。
ヒッチハイクは自己責任です※