とうとうと

とうとうと過ぎる日々にとうとうついていけない思考を取りまとめる

ウランバートルからイルクーツクへの列車旅


ついにこのときがきました。

シベリア鉄道に乗るのです。

 

この日の20時35分、再び寝台列車に乗って国境を越えます。
電車まで時間があったので時間までホステルに居ていいか聞いてみると快く快諾してくれました。
 
ここのホステル、家族でやってるみたいで、お母さん、お父さん、お姉ちゃん、息子、赤ちゃん女の子という構成。
 
息子5歳でわんぱくでした。
持ってきてた折り紙で鶴を折ったんですけど、それよりも私の手帳の表紙にしている透明標本の写真が気になるようで、これを折ってくれ!みたいなことを言ってきます。
いや、それは厳しすぎる・・・と言うが伝わったかは分からない。
 
お姉ちゃんはたぶん11歳くらいなんですけど掃除なんかもしててよく働く良い子。
妹の面倒もずっと見てた。
反対に弟が無茶で騒がしいので、すげー恨めしそうな感じで弟には厳しかったですね。
 
駅まで歩いて30分くらいなので余裕を持って1時間前に出ます。
 
やっとシベリア鉄道に乗れます。
 
 
 
国境を越える人は1号車のロシア運営の車両に乗るみたいです。

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他は全部モンゴルの馬の車両です。
 

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私はウェブでチケットを買っていたのですが
シベリア鉄道とそれに続く国際沿線は現地購入が一番安く済みそうです。
 
 
時間になったので乗車です。
同じコンパートメントは中国人でシンガポールで働いているけどパスポートはマレージアという謎の男の子23才、アスカ。
日本に興味があるみたいでちょっとした日本語講座が開催されました。
 
エヴァンゲリオンもナルトも知ってる。
着てるTシャツはガンダムでした。
 
 
モンゴルもロシアも日が沈みません。
時間感覚が狂いまくりです。
出国と入国は電車の中で。
コンパートメントの棚とかは全部開けられ、何か危険物が入っていないか確認しているようです。
 
でもあっさり終了です。
 
私のロシアビザには顔写真がなく、アスカのロシアビザにはあったので、内心不安でしたがなにも問題なかったです。
 
昼の12時くらいにどこかの駅に着きます。
 
やってきた電車のお姉さんが付箋に「14:20」と書き、それまでに戻って来てね。らしいです。
 
 
電車の停車中は車両内のトイレの鍵が閉められてしまうので、駅のホームのトイレに行きます。
 
海外でよくある有料トイレです。
でもこの段階でロシアルーブルを持っていない柴田と、持ってるけど額が大きすぎて断られるアスカ。
 
 
諦めて駅から出て周辺をウロウロすることにします。
 
丘があったので登りました。
墓場があります。
やたらカラフル。
そして牛。

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日本のお墓や納骨堂も高い所にあることが多いよね
とアスカに言ったら、中国でもそうだよと言ってました。
 
 
やっぱり亡くなった人にいい景色を見せたいみたいな思いは世界共通なのかなとか考えます。
 
 
そもそも、死を悼んで初めてサルからヒトになって進化が始まったみたいな話もあるし、死は人間にとってとても重要なテーマなのだろうと改めて。
 
 
懐っこい野良犬がたくさんいました。

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電車のホームとその外で縄張りがあるみたいで、一番上の写真の白い犬がホームに入ってきたら
みんな追いかけて追っ払ってました。
 
そして再び乗車。
 
いつの間にか寝てて明け方に電車が止まります。
乗務員さんがノックからのコンパートメントの扉をあけて
「Irukutuku!!」と言って初めてイルクーツクに着いたことを知ります。
 
朝7時半にイルクーツク着です。
 
このあとはバイカル湖へ行くべくリストビャンカという街に移動です。